生徒会の恋愛事情
「5時間目と6時間目の間に食べました!」
小百合先輩の問いに、華羅お姉ちゃんは元気いっぱいに答えた。
その横で、光唆がマーカーを落とす。
「おい、華羅姉!
あのお弁当10分で食べたのかよ?」
華羅お姉ちゃんの働きすぎは、我が家でも問題になっている。
ご飯食べ終わるのは早いし、睡眠時間も短い。
睡眠時間は、由羅お姉ちゃんに怒られたみたいで5時間は寝るようになった。
ご飯は、美羅が100均でかなり大きなお弁当箱を買ってきた。
おかげで、食事量も増えた。
その弊害がここに来るとは。
「華羅お姉ちゃん、ちゃんと噛んで食べてる?」
「食べてるよ!
ちゃんと美味しく食べてるよ!」
そんな事言いながら、また冊子を4冊取っていく。
「皆さん、口を動かすなら同時に手を動かして下さい!」