生徒会の恋愛事情
「それと華羅、少しは休んで下さい!」
「弥にだけは言われたくないんですけど!」
華羅お姉ちゃんは、弥先輩とにらめっこした後、ため息を吐いた。
「分かったわよ…って、休むって何したらいいの?」
駄目だ、華羅お姉ちゃんがおかしくなってる。
「華羅お姉ちゃんはとりあえず寝よう!
寝るのが一番の休息!
」
「分かった。
ちゃんと起こしてね!
おやすみ。」
華羅お姉ちゃんは、そのまま机に突っ伏して寝てしまった。
寝息が聞こえだしたのは、僅か数秒後である。
「沙羅、華羅は家でもこんな感じなのか?」
聖也先輩に聞かれて、あたしは頷いた。
「姉と妹と三人係りで止めてます。
数日前から1時までには寝るようになりましたけど、それでも5時間も寝てません。」
あたしは華羅お姉ちゃんを見た。
起きてたら絶対に口を挟んでいただろう姉は、完全に夢の中へ行ってしまったようだ。