生徒会の恋愛事情
頑張って色々処理して疲れきった頃である。
もう下校時刻はとっくに過ぎていたが、生徒会には関係ない。
でも流石に帰らなきゃ、そんな時間だった。
「さて、そろそろ起こしますか。」
未だに眠ったままの華羅お姉ちゃんを見ると、とても気持ち良さそうだった。
起こすのが躊躇われる程である。
「華羅姉!
起きろ!
もう帰るぞ!!」
光唆が揺さぶると、華羅お姉ちゃんはゆっくりと目を開けた。
「…今何時?」
「8時半過ぎ!」
「嘘!?
3時間も寝てたの?」
驚いた声をあげるなり、華羅お姉ちゃんはキョロキョロと周りを見渡した。
先程まで積んであった紙の束が綺麗さっぱりなくなっている事が気になっているようだ。
寝てスッキリしたはずなのに、顔が青ざめている。
「ごめんなさい!」