生徒会の恋愛事情
そう思ったんだけど…
「僕も今日はこっちなんで。」
弥先輩がそう言ったんだ。
他でもない弥先輩が。
「弥、今日は電車じゃないのか?」
勇也先輩が疑問を投げかける。
「少し用がありまして。
車で帰るか、電車になるかは分かりませんけど。」
「そうか。
明日も忙しいんだから出来るだけ早く帰れよ!」
「ありがとうございます。」
弥先輩は言い終えると、こちらを向いた。
「一緒に帰ってもいいですか?」
「勿論!
今日一人で寂しいって思ってたので嬉しいです。」
「ならちょうど良かった。」
あたしと弥先輩は、他の皆さんに再度挨拶を挨拶をしてから、歩き始めた。