生徒会の恋愛事情
次に目が覚めたのは、いつもと同じ時間だ。
由羅お姉ちゃんも美羅もまだぐっすり眠っている。
一足先に起きたあたしは、カーテンを開けた。
日がちょうど昇る前で、開けても部屋の中は明るくならない。
でも電気を付けると二人が起きちゃうから、そのままリビングへ移動する。
リビングも、勿論真っ暗だったのだが…
「あれ?」
あたしはそっと寝室へ戻る。
「…珍しい。」
声が漏れたあたしは、一度瞬きをした。
そこに眠っているのは、由羅お姉ちゃん、美羅、そして華羅お姉ちゃんだった。
華羅お姉ちゃんは、いつもあたしよりも早くに起きている。
あたしが起きる頃には、髪を綺麗に解かし終わっている。
だけど…
「疲れているのかな?」