生徒会の恋愛事情
学校に着いてからは、また忙しく動き回る。
朝のホームルームまでの時間、授業合間の休み時間、そして昼休み…
実質休みなしで動いていると体もちょっとバテてくる。
今日と明日は忙しすぎて、全員の昼食がゼリー飲料だった。
美味しいんだけど、妹の作るご飯が如何に美味しいかがよく分かる。
忙しくてそんな事言ってられないんだけどね。
「よし!
大道具を運ぶぞ!!」
こんな状況でも勇也先輩は元気一杯だった。
昨日あたりから本当に皆バテてきてた。
ベテランの聖也先輩も、バリバリのキャリアウーマンと化した華羅お姉ちゃんも疲れているのが分かるぐらいだ。
勇也先輩も、疲労が溜まっているのは同じはずなのに、そんな風には見えなかった。
勇也先輩を見ていると、頑張ろうって思う。
元気を貰えるっていうのかな?
とにかく、今は勇也先輩の元気が、あたし達の希望だった。