生徒会の恋愛事情
名前
あたしは帰ってきた華羅お姉ちゃんに、二人とも生徒会に入る事を決めたと伝えた。
そしたら、明日の放課後に生徒会室に行く事になった。
明日はまだ授業がなく、教科書を買ったりするだけだったから、実質お昼から行く事になった。
そして、次の日―
「光唆、ドアを開けるよ。」
「おう。」
僅かに風の通る廊下であたしの髪が揺れた。
でも風が止むと、重力に従って髪は大人しくなる。
一度深呼吸をして、あたしはドアを開けた。
「失礼します!」
中に入ると、昨日と同じように座っている先輩達がこちらを見た。
先輩達は皆、あたし達を迎えてくれているような優しい笑みを浮かべている。
「今日からお世話になります、平井沙羅です。
宜しくお願いします!」
「早阪光唆です。
宜しくお願いします!」
あたし達は頭を下げ、同時に顔を上げた。
すると会長さんが言ったんだ。
「ようこそ、生徒会へ。」