生徒会の恋愛事情
決意と思い
それからは淡々と処理が進んだという感じだ。
あたしと弥先輩が保健室に着くと、華羅お姉ちゃんが診察が終わっいた。
怪我はしているが命に別状はないと先生から聞いて、あたしは安心して気が抜けた。
それからはあたしが診察を受けていた。
その間に聖也先輩と弥先輩は途中で戻ったんだろう。
診察が終わった時には、もういなかった気がする。
あたしは二人が帰るのを確認しなかったし、診察直後にベッドで寝かされてすぐに眠ってしまったようだ。
お昼休みだったはずなのに、目を覚まして外を見ると窓から西日が入っていた。
あたしは体を起こして、窓からの風景を見る。
グラウンドには誰もいない。
今日は体育系の部活動の練習はない。
文化祭の2日前で、準備に忙しいからだ。
「…そうだ、明後日だ。」
明後日なのに…こんな…
あたしの目から、一筋の涙が流れた。