生徒会の恋愛事情
「…沙羅?」
あたしは声のする方を見る。
「華羅お姉ちゃん!?」
華羅お姉ちゃんは、あたしの寝ている隣のベッドで横になっていた。
あたしは華羅お姉ちゃんのいるベッドに寄ろうとした。
でも、足が言う事を聞かない。
「沙羅、無理しないで。
喋るだけならこの距離で十分だし。」
「そう、だけど…」
言いたい事が沢山ある。
でも何から言うべきか、分からない。
「沙羅、骨折はしてないって。
あたしもよく分からないけど、ちょっと酷い捻挫らしいよ。」
「そう、なんだ。」
「うん…怪我させてごめんね…」
「そんな!
華羅お姉ちゃんを大怪我させたのはあたしだよ!?」
「あたしはね、見た目が派手なだけでそこまで大した事はないの。
ちょっと背中が傷だらけになっただけ。
明日から数日入院しなきゃいけないらしいけど。」
「数日入院って!?」