生徒会の恋愛事情
6 高校生活は楽しむべきです!

休む間もなく



文化祭が終わった後、あたしは強制的に自宅待機だった。


なんか薬も打ってるし、本来動いちゃいけないのに動いたかららしい。


検査入院のために一日だけ病院に行ったけど、あとは何もない。


光唆に頼んで資料とか見せてもらおうとしたけど、ダメだった。


弥先輩に、あたしに渡しちゃ駄目って言われてるんだって。


家でちょっと何かするぐらい大丈夫なのにね。


生徒会では、文化祭の翌日から新しい事を色々やってるのに…


華羅お姉ちゃんもそろそろ退院するから、そしたら一緒に戻れるかな。


いや、その時は何が何でも戻ろう。


あたしはそう思ったし、由羅お姉ちゃんと美羅にもそう話した。


そしたら、美羅にこんな事言われた。


「沙羅お姉ちゃん、ちょっとは休んだ方がいいよ。」


「え?
今十分すぎるぐらい休んでるよ?」


「そうじゃなくて気持ちの問題!
沙羅お姉ちゃんも華羅お姉ちゃんも、今までずっと頑張ってるんだから、お休みの時ぐらいちゃんと休憩しようよ。」


確かに美羅の言う通りかもしれない。


生徒会のことが気になって、心は休んでないかも。


よし、生徒会のこと考えないでおこう!


あたしはそう思う事にした。


< 239 / 385 >

この作品をシェア

pagetop