生徒会の恋愛事情
そんな日が数日過ぎた。
足の痛みは完全になくなり、家でも美羅の代わりに家事をやったりしてるぐらいだ。
そんなあたしは病院に行き、完全に治っている事を医者に確認してもらった。
そこは華羅お姉ちゃんが入院している病院でもあったから、診察してもらった後に華羅お姉ちゃんに会いに行った。
「沙羅!
大丈夫なの?」
「あたしは全然平気。
今診察してもらったんだけど、もう治ってるってお医者さんも言ってたから。
華羅お姉ちゃんこそ大丈夫?」
「うん。
あたしも治ってるんだけど、検査とかしないといけないからまだ入院してるだけ。
今日が検査なんだけど、今日の結果が良かったら明日には家に戻れるよ。」
「そうなのね!
家に帰ったら皆に言うね!
由羅お姉ちゃんや美羅もだけど、生徒会の皆もすっごく心配してるから。」
「ありがとう。
…そういえば、沙羅。
文化祭どうだった?」
「文化祭?
うーんとね、なんとか上手くいったよ。
舞台も何とか出来たし。」
「そうじゃなくて、楽しかった?」
楽しかったか、それは生徒会役員でなく家族からの言葉のように感じた。
「そういう事ね!
文化祭は…」
あたしは言葉を詰まらせた。
怪我したけど、舞台は上手くいった。
でも…