生徒会の恋愛事情
「それだけ。
なんかさ、騒がれちゃった以上対処しないといけないってのはあるけど、生徒会的にもこの話は話しづらいんだよな。
それで沙羅のこと休ませようってなったわけだけど。」
「…そうなんだ。」
「そう。
沙羅が来たことは俺から先輩に言っとくな。
二人がとりま話したことも伝えておいていい?」
「お願い。」
「了解。」
菖蒲ちゃんと光唆のおかげで、とりあえずは何とかなったかな。
あたしはそう思った。
でも、安心していられたのも束の間だった。
「1年A組の平井沙羅さん、至急、生徒会室に来てください。」
昼休みに呼び出されたのである。
しかも…
「沙羅ちゃん、やっぱりあの事?」
「…どうかな?
ほら、あたし今まで休んでたから、放課後の生徒会に間に合うようにとかじゃないかな?
ほら、資料とか読まないといけないし…」
学校中にマイクを通して響き渡ったのは、弥先輩の声でした。