生徒会の恋愛事情


「それだけ。
なんかさ、騒がれちゃった以上対処しないといけないってのはあるけど、生徒会的にもこの話は話しづらいんだよな。
それで沙羅のこと休ませようってなったわけだけど。」


「…そうなんだ。」


「そう。
沙羅が来たことは俺から先輩に言っとくな。
二人がとりま話したことも伝えておいていい?」


「お願い。」


「了解。」


菖蒲ちゃんと光唆のおかげで、とりあえずは何とかなったかな。


あたしはそう思った。


でも、安心していられたのも束の間だった。


「1年A組の平井沙羅さん、至急、生徒会室に来てください。」


昼休みに呼び出されたのである。


しかも…


「沙羅ちゃん、やっぱりあの事?」


「…どうかな?
ほら、あたし今まで休んでたから、放課後の生徒会に間に合うようにとかじゃないかな?
ほら、資料とか読まないといけないし…」


学校中にマイクを通して響き渡ったのは、弥先輩の声でした。



< 249 / 385 >

この作品をシェア

pagetop