生徒会の恋愛事情
「でも?
やっぱり3人もいないの不安かな?」
「そうじゃないです。
…弥先輩は行かないんですか?」
「僕?」
弥先輩はとても驚いていた。
やっぱり行かないつもりなのかな。
「2年生は4人です。
3人じゃないです。」
「…そうだね。
僕も2年だ。
でも流石に半分は心配だよ。
心配過ぎて修学旅行どころじゃない。
それにやっぱり4人だと厳しいよ。」
「それでも…文化祭前よりはマシだと思うんです。
あの頃に比べたら。」
「確かに、昼御飯はちゃんと食べれると思う。
でもそれじゃ、困った時に動きづらいよ。」
「…弥先輩が会長だからですか?」
「そう。
何事もないなんて言い切れない。
沙羅ちゃん達を信用していないわけじゃないよ。
でも“会長”って肩書きが物言う時もある。」
そう。
この学校は…そしてこの生徒会は特殊なんだ。
他の学校だと、生徒会と言っても普通の生徒の集まりで、会長も一生徒にすぎない。
皆が平等。
でもここは違う。