生徒会の恋愛事情


「沙羅は残る?」


鞄を手に持った華羅お姉ちゃんが言った。


「え?」


「今日は水曜日じゃん。
あと1時間もしないうちに見回りの時間になるし、家に帰ってもすぐ行かなきゃいけないから。」


「本当だ。
あたし、学校に残る。
晩ご飯は残しといてね。」


「はいはい。
いきなりだけど頑張ってね。」


先輩や光唆と一緒に、華羅お姉ちゃんは生徒会室から出ていった。


部屋に残ったのは神崎会長とあたしだけだ。



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