生徒会の恋愛事情
そう言って弥先輩は、正面からあたしの横に移動する。
あたしは体を強張らせながら、座ったままだけど弥先輩の方を向く。
…ありえない、ありえないけど…
告白されるみたいなシチュエーションに、心も体もついていってなかった。
「僕、沙羅ちゃんが好きです。
大好きです。
…正直、僕なんかと付き合ったら、沙羅ちゃんに沢山苦労かけると思う。
でも…絶対に沙羅ちゃんのこと守るから。
だから、僕でよければお付き合いしてください。」
言葉が耳を通して、あたしの中に入ってくる。
弥先輩の綺麗な声が、信じられないような事を紡いでいく。
正直、全部処理しきれない。
それでも…