生徒会の恋愛事情


「なんで沙羅が俺の家の事情知ってるかは分からないですけど、一緒です。」


やっぱり庶民組はそうなるよね。


「そうですか。
皆さんありがとうございます。
因みに僕は全日程何かしら用事があるので学校には来れません。
ですから、冬休みは生徒会なしということで。」


弥先輩、やっぱり忙しいよね…。


あたしは少し落胆する。


一日だけでも空いてる日があったら、合えなくてもせめて電話したいなって思ったけど、ダメだろうなあ。


そう思っていた時だった。


「俺や華羅姉たちは別にして、先輩達は全員弥先輩の家のクリパ行くんですね。」


あ…本当だ。


先輩達は冬休みに弥先輩と会えるんだ。


いいなあ。


率直に言って羨ましかった。


皆さん多分、家の用事の一環でパーティーに行くんだろうけど、それでも弥先輩に会えるんだ。


少なくとも同じ場所にいれるんだ。


羨ましい。


あたしがそんな子供みたいな事を想っていると、今度は聖也先輩が発言した。


「そういえば、そうなるな。
どうだ弥、この際だから3人も呼べば。」



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