生徒会の恋愛事情


「そうですね。
光唆君と華羅と沙羅なら問題ないでしょうし。
もし3人が良ければですけど、どうですか?
服ならこちらで貸せますし。」


「マジですか!?
それなら俺行きたいです!」


光唆が真っ先に手を挙げた。


「あたしも行く!
行ってみたいから行く!」


華羅お姉ちゃんまで手を挙げだして


「沙羅ちゃんは?」


眩い程の美しい笑みを向けられてしまえば、返事は一つしか出てこない。


「…よろしくお願いします。」


大変です。


礼儀作法とか全然分からないのに、パーティーに行く事になりました。


…というわけで


あたしは翌日から、休み時間になると図書館に通い詰めた。


テーブルマナーの本やら正しいお辞儀がどうしたこうしたとか、とにかく色々読んでみることにした。


時間ないし、何処までやればいいか分からないけど、弥先輩に恥かかせちゃダメだし。


それに…


弥先輩の学校の友人として呼ばれるみたいな事言ってたし、まだ公になってないわけだけど…あたし、弥先輩と付き合ってるんだし…こういうのちゃんとしといた方がいいのかなって。


何考えているか全然分からなくなってきたけど、弥先輩とクリスマス一緒にいれるとか、そんな浮ついた気持ちは何処かへ行ってしまった。


冬休み前のイベントと、そんな感じの勉強で、約1ヶ月はあっという間に過ぎていった。


そして、二学期最終日を迎える。




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