生徒会の恋愛事情
恥ずかしい…好きな女の子に見せるのが…
この言葉を聞いて、体だけでなく心がギュッとされる。
普通の「好き」もそうだけど、どうしてだろう…
「好き」よりも、「好きな女の子」って言われて余計にドキドキしたんだ。
「弥先輩…」
「うん?」
「もう一回、言ってください。」
「え?」
弥先輩はあたしの言った事に戸惑ったのか、抱きしめる腕を緩めて、あたしの顔を覗き込んだ。
「もう一回って?」
「今言った事…もう一回聞かせてください。」
「恥ずかしいのやつ。」
「はい。」
「それは…」
「あ!
嫌だったらいいんです!
ごめんなさい。」
そうだよね、恥ずかしいって言ってたのに、二回も言うのは普通嫌だよね。
ダメだあたし…自分の事しか考えていない。
「それこそ2回も言う余裕ないな。
ごめん。」
「いいんです!
忘れてください!」