生徒会の恋愛事情
何言っているんだろう、あたし。
あたしは慌てて首を振った。
気まずくなって、あたしは咄嗟に話題を変えた。
「気にしないでください。
それより、クリスマスパーティー呼んでもらって、ありがとうございます。」
「ああ。
それこそ気にしなくていいよ。
沙羅ちゃんとずっと一緒にいれないのは寂しいけど、来てくれるのは僕だって嬉しい。」
弥先輩はそう言うと椅子に座った。
あたしも同じように、弥先輩の前にあった椅子に座る。
「パーティーとか初めてで、全然勝手が分からないですけど、よろしくお願いします。」
「勝手が分からないって、そんな厳かなものじゃないよ。
有名な人や偉い人も沢山来るけど、気にしないで楽しんでいって。」
やっぱり来るんだ、そういう人も。
あたしなんかが行って大丈夫かと、余計に心配になってきた。
「そうだ沙羅ちゃん、パーティー終わるの結構遅い時間なんだけど、終わってからちょっとだけ時間もらっておいい?」
「時間は全然。
遅くなるって家にも言っていますし、全然大丈夫ですよ。」
「良かった。
じゃあ終ったら、絵恋についていってほしいんだ。
少しだけだけど…沙羅ちゃんと一緒にいたい。」
そんな事言われて、あたしはまた顔を赤くする。
正直、クリスマスに二人きりになるのは不可能だと思っていたけど、弥先輩、時間取ってくれるんだ。
「あたしも…一緒にいたいです。」