生徒会の恋愛事情
でもやっぱり、あたしのために悩んでほしくないとも思う。
弥先輩は生徒会の事、これからの事、会社の事、考えないといけない事を沢山抱えている。
多分、それだけでも本当はいっぱいいっぱいなはずだもん。
だから、あたし自身はあたしが守らなきゃ。
弥先輩の心配を少しでも軽減できるように努力したい。
それが今のあたしにとっての覚悟だった。
「ありがとう沙羅ちゃん。
正直僕もすぐに変われるのは無理だと思っている。
きっと卒業する時も、多少変わったぐらいじゃないかな。
でも、多少でもいいから変わりたいと思う。
僕一人に出来る事って少ないと思うけど、誰よりも大切な沙羅ちゃんのためなら、何でもしたいんだ。」
「あたし…」
こんなにも想われている。
信じられないけど、こんな素敵な人と付き合ってるんだ。
昨年のあたしに話したって、きっと信じないだろう。
今のあたしの状況、気持ち、全部が今までとは違いすぎる。
あたしも…弥先輩をこんな風に想いたい。
想って、考えて、信じて、愛し続けたい。
弥先輩になら出来る。
この先何があろうと、弥先輩を信じて愛していける。