生徒会の恋愛事情


だからまずは自己紹介から。


今年は、3年生、1年生、2年生という順番で、クラス替えはまだ未発表だから立場と名前と意気込みのシンプルなものだった。


「3年生代表になりました、神崎弥です。
1年生から生徒会いましたが、至らぬところも多々あると思います。
皆さんと力を合わせて、この学校をより良くしていきたいです。
1年間、よろしくお願いします。」


「同じく3年生代表の平井華羅です。
あたしは去年から生徒会にいました。
去年の反省や良かった事を生かして、頑張っていきたいと思います。
よろしくお願いします。
じゃあ次は1年生から。」


華羅お姉ちゃんの言葉に、初々しい女の子が顔を見合わせる。


先に立ったのは絵恋ちゃんだった。


「1年生代表の桜ノ宮絵恋です。
この生徒会に入る事を凄く楽しみにしていました。
一生懸命頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。」


「1年生代表になりました、小金井雪子です。
えっと…いきなり後ろ向きって言われるかもしれませんが、正直不安でいっぱいですが、よろしくお願いします。」


雪子ちゃんは後ろ向きって言ってたけど、あたしはこの姿勢に好感を持てた。


大変な事をちゃんと分かっている。


信頼できる子、そんな風に思えた。


でもやっぱり、フォローした方がいいとも思う。


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