生徒会の恋愛事情


「不安なの分かるよ。
話聞いてたら、怖くなるよね。
でも大丈夫だよ。
任せたり、自分がやるって宣言した事も、負担が大きすぎると思ったら言って大丈夫。
というか言ってほしい。
1人じゃない。
生徒会は皆で考えて、乗り越えていくものだから。」


「はい!
ありがとうございます!
頑張ります!」


爽やかで、元気のある良い返事だった。


「さて、じゃああと半分の自己紹介だけど…」


やっぱりここはあたしからだと思って、口を開きかけたら、先に光唆の声が聞こえる。


「沙羅、お前が締めだろ。
俺、菖蒲、巡、沙羅の順な。
っつうわけで、俺から自己紹介します。
副会長の早阪光唆です。
副会長って偉いんだろうなって、去年の俺は思ってました。
でも残念ながら偉くありません。
他の皆さんと同じ権限しかないです。
でも副会長って役職だけは立派に聞こえるはずなので、すげえ頑張ります。
よろしくお願いいたします。
次、菖蒲!」


生徒会室の空気がまた変わる。


皆が笑顔だった。


「2年生代表になりました、大北菖蒲です。
副会長の光唆の推薦で入りました。
去年の文化祭で生徒会のお仕事を手伝う機会があったんですけど、それこそ生徒会って大変なんだって自分の目で見ました。
あたしも雪子ちゃんと同じで不安なんですけど、一生懸命頑張りたいと思います。
よろしくお願いいたします。」


「2年生代表をやらせてもらいます、北条巡です。
俺も光唆に薦めてもらって入りました。
正直俺も不安ですけし、今もよく分かってない事だらけです。
でも光唆や平井さんは期待してくれてるし、親や友達に言ったらなんか凄く喜ばれて、色んな方面から嬉しい言葉が聞こえてます。
なのでどんなに大変でも、投げ出さずにやっていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
じゃあ、最後に会長お願いします。」



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