生徒会の恋愛事情
「そうですか。
沙羅ちゃん、1年生なのに本当に頑張ってくれてますね。
頼もしいです。」
「いえ。
殆どは華羅お姉ちゃんがしてくれたので。」
あたしの頬が少し熱くなる。
本当に、あたしは誉められる程の事はやってない。
でもやっぱり、ああ言われると嬉しい。
「それでも十分ですよ。さて、それでこの1週間ですが、軽く文化祭の準備を始めようと思います。
生徒会の出し物もありますし。」
「え!
生徒会って裏方じゃないんですか?」
光唆が言うと、弥先輩は微笑んで頷いた。
「生徒会は毎年、文化祭で演劇をしています。
決まりではありませんが、毎年楽しみにしてくれる生徒が多いので、今年も。
この話は明日から少しずつ話していきたいと思いますので、今日は大方の説明だけ。」
それから聖也先輩が説明してくれた。
キャストは生徒会全員、裏方は公募で決める事になる。
毎年沢山の人が応募してくれるみたいで、裏方の面接で1日使うぐらいらしい。
台本は手作りで、衣装は買ったり作ったり、その年で違うみたい。
明日までに、どんな劇がしたいかを決めて、台本を書く人も決めないといけない。