生徒会の恋愛事情
あたしは美羅の世話とか家事とかしないといけなかったら、放課後や休日に友達と遊んだりする事って殆どなかった。
それは華羅お姉ちゃんも同じだ。
弥先輩は友達ってわけじゃないけど、それでも年の近い人の家に行けるのが純粋に嬉しい。
遊びにいくわけじゃないのに、あたしはワクワクして仕方なかった。
その日はそれで解散だった。
今日が見回りの日である光唆は学校に残ったけど、あたしは華羅お姉ちゃんと一緒に帰る事にした。
「日曜日、楽しみだね。」
あたしがふとそう言うと、華羅お姉ちゃんは目を丸くした。
「どうして?
勉強しにいくんだよ?」
「そうだけどさ、誰かの家に行くってあんまりした事なかったから、ちょっと楽しみ。」
「そういう事ね。」
華羅お姉ちゃんはほっとしたように言った。
「うん!」
あたしは素直に感情を表に出してそう答えた。