生徒会の恋愛事情


あたしは、A組の前で光唆と別れ、そのまま教室に入った。


何処にでもあるような教室だが、何もかもが新鮮に見えた。


あたしは自分の席に着く。


廊下側の端の列の前から3番目の席、窓が右側にあり、風通しも良さそうだ。


席も分かったところだし、新しい友達を作ろうと思った時だった。


「沙羅発見。」


右の窓から、華羅お姉ちゃんが現れる。


「華羅お姉ちゃん!
急にどうしたの?」


「色々あってね。
ねえ沙羅、今日の放課後って暇でしょ?」


「え?
まあ、予定は入ってないけど。」


「じゃあさ、ホームルームが終わったら職員室の横にちょっと小さめの部屋があるんだけど、そこに来てくれない?」


「いいけど…」


「ありがとう!
そうそうもう一つ、光唆を探してるんだけど、何処にいるか分かる?」


「今教室にいるかは分からないけど、光唆ならC組だよ。」


「Cね、了解。
ありがとう!。」


そう言って、華羅お姉ちゃんはC組の方に走っていった。



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