生徒会の恋愛事情
あたしと光唆は一番後ろを歩いた。
先頭が弥先輩で、その後ろに聖也先輩と小百合先輩がいて、次に華羅お姉ちゃんと香里奈先輩と勇也先輩がいる。
この並びで家…というよりはお屋敷の中に入った。
ドアも玄関も何もかも大きくて、床もピカピカ、壁には絵画なんて飾ってあって、庶民のあたしは目を丸くするばかりだ。
その事が気恥ずかしくもあり、1番前を歩く弥先輩が遠く見えた。
「ここでいいですよね?」
通されたのは、リビングと覚しき広い部屋だ。
この部屋だけで我が家より広いと思う。
「適当に座って下さい。」
弥先輩に言われて、あたしは辺りを見回す。
先輩方が目の前にある長いテーブルに座ったから、あたしもそこに座った。
そして全員座り終えると、勉強会が始まった。