生徒会の恋愛事情
自分の服を来ていないのだ。
今あたしは、自分のものでないメチャクチャ肌触りの良いパジャマを着ている。
「…あたしの服、何処!?」
あたしはクローゼットを開けたが、あたしの着ていて服は何処にもない。
目の前に広がっているのは、綺麗なワンピースや既に組み合わせの決まっている上品で愛らしいトップスとスカート…
「…この中から選んで着ろって。」
可愛すぎて選べないし、全部高そうで着るのが勿体ない気がする。
でも、パジャマで弥先輩に会うのは失礼だし…
っていうか、誰が着替えさせてくれたの!?
まさか弥先輩が…あ、メイドさんかな?
あたしはメイドさんがしてくれたと思い込んで、心を落ち着かせた。
そして、一番右手から近かったピンクのワンピースを取って、パパッと着替えた。
それから手櫛で髪を整えて、脱いだパジャマをたたみ、近くにあったソファに腰を下ろした。
あたしはする事もなく、部屋を見渡した。
「お姫様みたい。」
よく見たらベッドは天蓋付きで、家具は全部繊細な模様が描かれていて、このソファもフカフカで、綺麗なお洋服が沢山あって…まるで夢を見ているようだ。