生徒会の恋愛事情
「内緒です。」
まだ誰かに相談出来る状態じゃないの。
「そっか…
じゃあもし、何か悩み事があれば言ってね!
でも生徒会業務の相談は、その気になる人にするんだよ!」
香里奈先輩は悪戯っ子のように笑っているけど、その言葉は真剣そのものだった。
「ありがとうございます。」
そう言ってあたしは、昼食を再開する。
恋っていうのは不思議なものだ。
それまでは気になるって程度だったとしても
意識し始めたらそうはいかない。
好きなのかもしれないと思うと、途端に見える景色が変わるんだ。