知っていますか?
そんなある日、突然に生徒会顧問にこんな話を持ちかけられた。
「他校生徒会とディスカッション?」
ようするに、他校の生徒会と活動内容などを話し合い、
お互いの良い所を盗めという事だった。
「どこの学校とするんですか?」
頭の良い美紀は顧問の安川に尋ねた。
「まずは、一番近い学校で良いだろう。ここからだと盛野か。
知ってる先生もいるし、話しは通しやすい。」
盛野と聞いた時、思わずびくっと反応してしまった。
煩くなる鼓動を鎮めるのに必死だった。
もしかしたら、砂田くんに会えるかもしれない。
一瞬だけでもいい。顔をみたい。
先方との交渉も終わり、盛野高校に行く日も決まった。
あたしは、居てもたっても居られず、理香にその事を言った。
「えーっ!!マジで?!よかったじゃん!!これを機会にメルアドでも渡しちゃえば?」
全く、他人事だと思って。