ビビリな私の三度の出産
一度目の出産
私が出産を怖がる理由は、

やはり過去の出産にある。

一度目の出産……、

三日半かかった。

出産後、最終的に私の出産につきあって

くれた看護師さんは言った。

「あなたは今月一番の難産だった。」

私なんかより、

壮絶な出産経験された方、

たくさん、たくさん

いらっしゃると思います。

だけど、確かに、

その月、その病院での

難産No.1は私だったのです。



ある朝、少量の出血。

おしるしだ。

小さい頃から、出産とはどんなものか、

すごく興味があった。

助産師さんになりたかったくらい。

今まさに、

自分がその体験をしようとしている。

赤ちゃんも大好きだし、

あの痛みをまだ知らない私は、

ただ、ただ、

嬉しくてたまらなかった。


昼、

いつもの生理痛より何倍も痛いような痛

みがやってきた。

まだ、ご飯は食べれたけれど、

眠たくても昼寝出来ないくらいの痛みは

ある。

とりあえず痛みの間隔はまだまだ長いし

妊娠雑誌に書いてあったようなことを

思い出す余裕もあり、

陣痛間隔が狭くなるように、歩いてみる

ことにした。

旦那は丁度休みの日で、家にいたので、

一緒に散歩にでる。


……………。

痛い。

やっぱり歩けない。

5分も経たずに家に戻った。


そんなこんなで夜。

ご飯も喉を通らない。

あまりの痛みに涙する私に、

父は冷たい。

「痛いからって泣いて……。

お前、子どもみたいだなぁ~。

もっと大人になれよ。」

弟までも

「姉ちゃん、すぐ泣くからなぁ~。

そのくらいで泣くなよ。」

男のお前達に何が分かる!!

言い返す余裕もなく、

悔しくて余計涙出るわっ!!!


夜10時

やっと陣痛が10分間隔になった気がして

、病院に連絡、入院。

ついてすぐに、子宮口のチェック。

手袋をはめ、イソジンを塗りまくり、

一体、今から何を始めるのですか?

って、聞いてないよ~!!

手を全部入れてチェックするなんて、

出産経験した友達から聞いたこともなか

ったよ。

しかも、陣痛中にチェックするのはやめ

て~!

の痛みのなか、悲しいお知らせ…。

「あらっ!!子宮口、全然開いてないわ。あ

んた、まだまだよ。」

結構お年の助産師さんが言う。




















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