さよなら…ピエロ。




「桐生くんは何も悪くない。すべて私のせいだ」


「違います!俺が!あの時…」




そこで初めて翔くんが大きな声を上げた。


顔をバッとあげて、必死な顔で。





「全部、私が桐生くんにお願いしたことなんだ」


「え…」


「行方不明にしたことも私なんだ。全部ハルのために」





ハルの…ため。





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