隣の席の不器用男子。



「如月、隣で寝てるのは誰だ」

「知りません」

「嘘つけ」

「知りません」

「…原田だな」

「知りません」

「俺はなんでも知ってる」

「知りません」


英語の先生であり、実は私の遠い親戚である工藤先生とのやりとりがめんどくなったので、頬杖をついて外を見た。

周りのみんなは、"また始まった"と言わんばかりに呆れたように笑っていた。

嫌いじゃないけど、好きでもない。
どちらかといえば好きだけど。

…それにしてもいい天気。



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