アニサーコンチェルト♪【番外編】~オレが守るヤツは1人しかいねぇけどっ?!なにかっ?!~
「はぁ…」
ため息をついて俯く
「二郎ちゃん、大丈夫?」
心配そうにマサコがオレの肩に手をかける
「あ、あぁ…」
「マナカちゃんのご家族って…」
「あぁ、両親も弟も海外にいる…だから、マナカの友達に連絡した方がいいと思う」
「そうね…
じゃあ、私たちで彼女が覚えていると思う人に連絡してみます」
オレの代わりにマサコが看護師さんに答えた
「じゃぁ、お願いしますね
血液検査の結果よければ、今日の午後には一般病棟に移れると思うので。
なにかあったらまた、呼んでください」
オレたちに軽く会釈をして、看護師さんが出ていった
マナカを1人にはしたくないが、オレやマサコを見て
これ以上混乱させてもいけないだろうと思い、一旦病室を出ることにした
「マナカちゃん、私たち、少しだけ出るけどいいかしら?」
マサコがマナカに伝えたが
マナカはオレたちを見て、ただ何の表情もなくゆっくりと頷いた
オレのマナカなのに…
そんな、表情しないでくれよ…