アニサーコンチェルト♪【番外編】~オレが守るヤツは1人しかいねぇけどっ?!なにかっ?!~
中に先に入った君塚は、みんながいつでも飲めるように置いてあるコーヒーの入ったコーヒーポットから二人分カップに注ぎ、テーブルに置いて椅子に座った
「なんだよ、そんな驚いた顔すんなよ、オレだってコーヒーくらい入れるぜ
ま、カップに入れただけだけどな」
あ…
思ってたことバレたか…
君塚の隣に座り、コーヒーを一口飲む
「あのさ、伶の実家、総合病院なんだわ もし、今の病院から転院とかセカンドオピニオンとかになったら、言ってくれよな」
そうか、マナカのこと社長に聞いたんだな
「すまん、心配かけて…ありがとう」
「彼女は、オレと伶のセカンドキューピッドだからな
オレたちも協力させてくれ」
いつになく穏やかな表情でオレに言う君塚
やっぱ守るヤツが出来ると変わるんだな…
「あぁ…感謝するよ でもセカンドキューピッドって?」
「あぁ、伶が言ってるんだ、オレたち幼なじみだろ? 小さい頃は、素直にお互い気持ちも言いたいことも言えて、分かり合えてたけど、大人になったら、素直な気持ちさえ言えなくなってたから…
それを手助けしてくれたのが、彼女だからな…
オレたち感謝してるよ
だから、協力させてくれ」
横にいる君塚が、真剣な眼差しをオレに向けた
「ありがとうな」
ココに来た時、オレと君塚が、こんなふうになるとは思ってもいなかった
これも、マナカのおかげだな…
「伶との時間無くなるのイヤだから、残りのアフレコ頼むぜ!」
「わかってるさ! 全部ノーNGでやってやるよ!」
そうさ! 早く終わらせてマナカの傍に行く
待ってろよ、マナカ