アニサーコンチェルト♪【番外編】~オレが守るヤツは1人しかいねぇけどっ?!なにかっ?!~

その夜、オレは、地方へイベントに出掛けていた瀬奈さんに電話をし、
何も知らない瀬奈さんにマナカの状態を説明し、
今日聞いた2人の考えを伝えた。


「なるほど…わかったよ、マナカちゃんのためだ、協力させてもらうよ」


「ありがとうございます!」


瀬奈さんの姿は見えないけど、瀬奈さんに向かってお辞儀した。


「潤、頭あげろ、お前、今、オレに頭下げてンだろ
それは、マナカちゃんの記憶が戻ってからにとっておけ」


「そうっすね、じゃぁ、瀬奈さん よろしくです」


瀬奈さんにはやっぱ敵わねぇな…





―――――――― 翌日



合宿所に戻り、社長にも相談した。
瀬奈さんのOKが出てるなら、問題ないということで、
ドラマCDの作成をすることになった。


社長が頼んだ脚本家の水谷さんと、共同ルームで打ち合わせをしてると
他の3人のメンバーが入ってきた


「先輩、何してんすかぁ?」


勝哉が、オレの隣に座り、テーブルに置いてあった資料を見る
続いて、君塚と柿谷もオレの後ろから覗いた


「ドラマCD? どんな内容?」


君塚は、オレの反対隣にいた水谷さんの所に移動しパソコンを覗きこんだ


「へぇ、マナカちゃんのためのCDなんだ
え? 潤の役を、瀬奈さんがやるのか? なんで?」


3人が、不思議な顔をオレに向ける
仕方ない、説明すっか…
簡単に、今回のCDのコンセプトを話した


「えー! それならオレもやりたいっす!」


「マナカちゃんのためなら、オレだって協力するぜ」


「オレも!」


3人ともマナカのため参加してくれる気持ちが嬉しかった。


「ありがとな、みんなだって忙しい仕事抱えてんのに」


マナカ、良かったな、楽しみに待ってろよ





< 59 / 81 >

この作品をシェア

pagetop