アニサーコンチェルト♪【番外編】~オレが守るヤツは1人しかいねぇけどっ?!なにかっ?!~
2日後―――――――
合宿も終わり部屋で荷物を纏めていた時、スマホの呼び出し音が鳴った。
ディスプレイを確認すれば、ミゥさんからだった。
『すみません、今、大丈夫ですか?』
「えぇ、大丈夫ですよ、どうしました?」
『今日、マナカから連絡あって病室へ行ってきたんです。
CD聞いて、聞きたいことある、ってことだったんですけど…』
「えぇ…」
なんだろう… いいコトなのか、悪いコトなのか…
『CD、ものすごく喜んでいました。
私が渡してすぐに聞いて、何度も聞いたそうです。
それで…』
スマホの向こうで続きを言うことを躊躇ってる…?
「それで…?」
『なにか、違和感がある…って…』
「と、いうことは…」
『えぇ… たぶん…もしかしたら…ですが、
マナカの感想が悪い感じではなかったので、なにか思い出し始めてるのかもしれません…』
一筋の希望が見えた気がした
「そうですか、教えてくださってありがとう」
『あの…一つ相談があるんですが…』
「えぇ、なんでしょう?」
『瀬奈さんと立川さんと一緒にマナカに会いに行ってあげてはどうでしょう?』
「瀬奈さんとオレと…ですか?」
『はい…私とシズの勘…なんですけど…マナカの違和感が解消されるかもしれません…』
ミゥさんの言葉に確信めいたものがあったから、行くことを約束し電話を切った。