アニサーコンチェルト♪【番外編】~オレが守るヤツは1人しかいねぇけどっ?!なにかっ?!~

瀬奈さんに連絡を取り、次の日の午後、瀬奈さんの仕事が終わって
病院で待ち合わせた。


「わりぃ、潤、遅くなって…」


ロビーの待合椅子に座ってスマホを触っているところへ
瀬奈さんが声をかけてきた。


「あ、忙しいところすみません」


「悪いな、今、洋画の録りやってんだが、洋画初めての新人くんのOKが出なくてな…
ちょっと長引いちまった」


そう言ってため息をつきながら、髪をかきあげた。



「いや、オレは大丈夫っすよっ

この前オレも、そいつと一緒にラジオの撮りしましたよ。
まぁ、慣れないうちは、見守ってやるしかないですよね
オレも瀬奈さんにどんだけ迷惑かけたか…」


「ははっ…まぁ、誰でも通る道だからな。

で、そうそう、マナカちゃん
思い出して来たのか?」


「思い出すというよりは、CDを聴いて何か感じとった…のかも、という段階で…」


「うむ…そうか…」


アゴに手を当てて、何かを考えるような瀬奈さん。

今日せっかく時間を作ってもらったから何か進歩があるといいけど…


「とりあえず、一緒に病室へお願いします」


「あぁ、わかった」


瀬奈さんと二人、エレベーターでマナカの病室へ向かった。

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