アニサーコンチェルト♪【番外編】~オレが守るヤツは1人しかいねぇけどっ?!なにかっ?!~
「なんだろうな…
柿谷は、アイドルから声優に転身しただろ?
マジで基本も出来てねーし、
アイドル時代の人気でやってるっつーのがな…
オレも、あんま人のコト言えねぇけど、
ちゃんと発声や演技の勉強はしたからな…
実際、柿谷の事務所が出版社やテレビ局に
かなりの金出して
柿谷売り込んだ、って話らしいし…
君塚は、デビュー同期で、
あっちが何かっつーと
ライバル視するから、自然とオレも敵対するようになったし…」
「ふーん…
私たち側からは、見えないいろいろがあるんだね…
でもさ、潤は潤なんだから
そのままで行けばいいと思うよ
事実4人の中で、イチバン人気あるのは、潤なんだから」
離されていたマナカの右手がオレの左手を取りしっかりと絡ませてきた
「うん…マナカがそう思ってくれてるだけで、頑張れるよ、オレ」
そして、マンションではなく、目的の場所へ着いた