君との奇跡
ー春香ー
入学式は無事に終わった。
今からクラス発表。
(はぁ、ドキドキするなぁっ…)
私は先生にクラス表を貰った。
「私は…4組かぁ。」
私がそう呟くと横から…
「あ、アンタも?」
と凛とした声が聞こえた。
「えっ…?」
「あぁ、悪い悪い!
私はアンタと同じ4組の遊崎 愛。」
見るとそこには綺麗な女の子が立っていた。
女の私でも、見惚れてしまうくらい。
「…あ、私は春香です…」
「可愛いー♪じゃあ、春香って呼ばせてもらうわね。」
「では、私は遊崎さん…と。」
「愛でいいわよ!宜しくね、春香!」
「ま…な…ちゃん。」
今の私には“ちゃん“とつけるくらいで精一杯。
でも、愛ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
「慣れてきたら愛って呼んでね?」
とウィクンをした。
「はいっ!」
(愛ちゃん、いい人だなぁっ…)
それから私達は一緒にクラスへと向かった。