大切なキモチ~詩~
詩 手をとって
君の手を取り

抱き寄せた

カツカツッと

ヒールが小刻みに

音をたてる

強く引き寄せ過ぎて

バランスを

崩してしまったんだね

慌てる君

ごめんね

何?って顔で

立ち尽くす君

ギュッと抱きしめると

首筋から

いい香り

シャンプーの匂いかな

恥ずかしいのか

僕を引き離そうと

するけれど

そんな力じゃ無理だよ

このまま

押し倒したい程

愛くるしい

やっと

全てを委ね

僕に抱き着いてくれた

こんなにしあわせな

ことなんてない

体が枯れ切れて

しまうまで

ずっと

このままでいたい

だから僕は

枯れない種を植えた
< 23 / 30 >

この作品をシェア

pagetop