ただ、名前を呼んで

両親がいつも家に居て
毎日母親がご飯を作り

日曜には遊園地に行ったり、父親とキャッチボールをする。

それが『当たり前』だなんて、一体誰が決めたのさ。


僕の家に居るのは祖父母。

父親は死去。

母親は心を病み、
僕の存在すら知らない。

僕はわずかな期待を胸に毎日母親の元を訪れる。


これが僕の『当たり前』なんだ。
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