無愛想な彼に胸キュン中
……なによう。
頬を膨らませながらも、前みたいに苛立ったり嫌いだって感情はない。
むしろ、逆。
青葉のことを少しずつ知る度に、青葉への気持ちがどんどんよくなっていくんだ。
……まぁ第一印象が最悪だったから
仕方ないのかも。でも。
「青葉」
「……ん?」
「昨日は本当にありがとね」
廊下を歩きながら、小さな声で呟いてみた。
昨日青葉が助けてくれなかったら、
きっと今の青葉以上の怪我してた。
それに泣きついちゃったし、
迷惑かけたよね――。
なんて言ってみたものの、
青葉の顔を見れないあたし。