無愛想な彼に胸キュン中
「えっ、ここは?」
「いいから」
連れてこられたのは、隣のクラス。
―――なんで?
「……片瀬、いる?」
教室を覗き、
一番近くにいた女の子に話しかける青葉。
……片瀬?だれ?
あたしはハテナでいっぱい。
っていうかなにこの状況?
右手は繋がれたままで。
行き交う生徒があたしたちを交互に見ている。
なんだろう、すごく恥ずかしい。
「朋、呼んでるよ」
朋と呼ばれた女の子は顔を上げ、
あたしたちを見るなり青ざめた。