無愛想な彼に胸キュン中
いつの間にか校門の前は
好奇心からか人が集まっていて。
残された俺と三枝は、
そんな生徒達に囲まれていた。
「あんたも、いやならいやってはっきり言いなさいよ」
人目を気にする様子もない、
ハッキリとした口調。
瞳はまっすぐ俺を見ている。
見透かされそうで、思わず目を逸らした。
「……別に。助けてほしいなんて言ってねぇから」
勝手に口挟んで来たのは、お前だろ。
俺は頼んでなんかない。