無愛想な彼に胸キュン中





泣きながら見上げると、
青葉の顔がほのかに赤く染まった。



――え?もしかして青葉。




「……照れてるの?」



「…………」



「青葉?」



「照れてねぇよ」




ぷいとあたしから顔を逸らす。



耳も少し赤くて。



え、なにこれ。可愛いんだけど!




「青葉ー?」



「あーお前マジでうざい」



「あははっ」



なんだ、青葉にもこんな顔があるんだ。
嬉しいな。



……ってなに考えてるのよあたし!



相手はあの無愛想で感じ悪い、
大キライなあの青葉だよ!?




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