無愛想な彼に胸キュン中




むしろ1人でいけよ、って話だ。




類なら知らない人ともすぐに打ち解けるし、問題ないだろ。




「頼むよ流ー」





頭の上で両手を合わせる類に、
俺はため息をついた。



こうなったら、俺が折れるしかなくなる。
類は案外頑固だからな。




「……仕方ねぇな」



「マジで?サンキュー」



「今度借りは返せよ」



「……う、わかったよ」




じゃあな、と笑顔で出て行った類を見届けてまた目を閉じる。




はぁ―……面倒くさい。




心の中を言葉にできない何かが覆い尽くしてる。




それがわからないから、イライラするんだ。
どうなってるんだ……。



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