無愛想な彼に胸キュン中
「おい、青葉」
ドキドキとした甘い雰囲気は、
男の子に遮られた。
……あ。そうだ周りに3人いたんだった。
「俺たちお楽しみの最中なんだけど」
「邪魔しないでもらえるかなー」
男の子達が笑いながら青葉を見る。
……いやだ。いやだよ。
ギュッと青葉のTシャツを掴むと、
その手を握り締められた。
「悪いな。こいつ、俺のだから」
―――え?
そのまま引っ張られながら歩き出す。
「えっ、あ、青葉?」
「いいからついて来い」
ぶっきらぼうな青葉の言葉が『そばにいろ』って言ってるように聞こえるよ?