無愛想な彼に胸キュン中
「えー?澪、とうとうあの青葉流にまで喧嘩売ったの?」
「け、喧嘩なんか売ってない!助けただけ!でも……“あの”青葉流って?」
あたしの言葉に、唯がいたずらっぽく笑った。
「いつも不機嫌で無愛想。冷たくて、女嫌いで有名の」
「女、嫌い……」
だから、女の子達に囲まれてるときに
不機嫌な顔してたのか。
同じクラスだっていうのに、
名前くらいで青葉の存在を全然知らなかった。
興味ないから仕方ないんだけど。
「ふーん。有名なんだ?」
「すっごく有名よ。女の子達はたぶん、みんな夢中ね」
「へぇ――……」