無愛想な彼に胸キュン中
「ね、後ろのほうに座ろうよー」
「そうだね」
唯に同意して、クラスの最後尾に座った。
『えー……それじゃあこれから集会を始めます』
生徒会の生徒の声が聞こえて、あたしは耳を傾けた。
『では、次に生徒会のほうからお知らせがあります。こちらの――……ってちょっとあなたなんなんですか!?』
マイクから聞こえた、焦った声。
ざわざわとみんなが騒ぎだす中、
唯だけがうきうきとしている。
……え、な、なんなの?
生徒会の人達がアナウンスしているのは
ステージ横にある部屋からで、
マイク越しにしか聞こえないから
何が起こってるかなんてわからないんだけど。