無愛想な彼に胸キュン中
『あー……えっと、みなさん』
聞こえてきたのは、たぶん文化祭の日青葉と一緒にいた類くんの声だ。
『ゴホン。みんなには悪いんだけど今日、あることの承認になってほしいと思いまーす』
そんな声とともに、マイク越しにポチッと何かを押す音がした。
そしてジジーという音とともに
聞こえてきたのは、女の子の声。
『え?椎木聖ですか?あぁ、あんなの最低なヤツですよ』
―――え?
な、なにこれ。
あたしはかなりびっくりした。
だって、これ……。